ブックキュレーターhonto編集員
まるで自分が戦っているかのような感覚を覚える格闘小説
格闘技には不思議な魅力があります。敵を倒す闘争の技術だったり、目の前の人間よりも強くなりたい欲望だったり。まるで自分が戦っているかのような興奮を与えてくれるのも、格闘小説の魅力の一つです。そんな臨場感を得られる、格闘技経験者も未経験者も楽しめる本をご紹介。読み終えたときには身体を動かしたくなってしまうこと請け合いです。
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松尾象山と力王山が激突する、序盤から全快の本書。空手とプロレスはどちらが強いのか。ガチンコ勝負が開幕します。魅力的なキャラクターの多い本シリーズのなかでも、特に強烈な個性を持つ2人が激突。夢枕獏らしいリズミカルな文章に引き込まれ、まるで読み手が自分で戦っているような感覚を覚えます。
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高校に行き、授業を受け、暗殺をする。漫画家の夢をもつ地味な高校生は、昼と夜で別の顔をもつ殺し屋。本書の魅力はハリウッド映画を見ているかのようなスピーディな展開と、派手なアクションです。さまざまな格闘技の入り乱れる戦場が、臨場感たっぷりに描かれています。次にどうなるのかハラハラしながらページをめくる一冊です。
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真逆な二人が主役の青春剣道小説です。剣道に身を捧げ勝利にこだわる香織と、楽しむために剣道を行い勝敗にこだわりがない早苗。対照的な2人の道は中学最後の試合で交わり高校で合流します。互いの思いをすべてをかけて戦う最後の激突は、手に汗握る展開。武道の「道」とは何か、勝利とは何かを考えさせられる作品です。
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召還教師・南雲慶一朗が大門高校に赴任する半年前の物語です。争いの是非を格闘の結果で決める高校で、侍の心を持つ少女は野人と出会います。学園コメディでありながらも、緻密な格闘描写に引き込まれる本書。戦闘が始まれば、目の前に相手がいるような緊迫感があります。
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