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ホラーだけじゃない!生命力が躍動する、鈴木光司の隠れた名作
『リング』『らせん』など、ジャパニーズホラーの金字塔で、独特の恐怖の形を確立させた鈴木光司。しかし、ホラーだけが彼の魅力ではありません。マッチョイズムにあふれた強い男、胎動する生命力が生き生きと描かれた作風が、本質的な魅力ともいえます。そんな鈴木光司の魅力を味わえる、隠れた名作を紹介します。
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シーズザデイ
鈴木 光司(著)
16年前に南太平洋フィジー沖で遭難したヨット。それに乗り込む男女5人の物語が描かれた小説です。荒ぶる海上での描写が非常に鮮明であり、『海と老人』を彷彿とさせるような自然の力強さが垣間見えます。そして、親子を通してつながる運命の輪が導く、海底に沈んだ謎がどんでん返しを生むラストも圧巻です。
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枝の折れた小さな樹
鈴木 光司(著)
家族の絆について描かれた、温かみにあふれる物語です。気持ちが折れてしまった後の再出発、もう一度を踏み出すことがいかに困難に満ちているかが書かれていて、一筋縄ではいかない苦悩の先にある絆には、カタルシスすらあります。専業主夫としてのバックボーンが感じられる、鈴木光司の持ち味が活きた一冊です。
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