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はじめて読むなら押さえておきたい!SF小説の古典的名作
1970年代、80年代、オイルショックやコンピューターの一般化という時代背景のなか、未来の姿を示すSF小説が全盛期を迎えます。90年代以降、映像メディアに押されて暗黒期が続きますが、最近、映像メディアのルーツとして再評価の機運が高まっています。そこで、おさえておきたいSF小説の古典をピックアップしました。
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著者・ヴォネガットの小説は、ユーモアを通じたニヒリズムに満ちてます。この物語で主人公が、他者からの予言によってすべてを失い、太陽系中を放浪させられる姿は、自分の意志と行動を一致させることができない現代人の姿とも重なります。気の利いたセリフひとことのなかに、さまざまな意味を読みとることができます。
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失意のなか、冷凍睡眠やタイムマシンで、現在と過去を行き来しつつ、状況を変えようとする主人公。そのなかで出会った1人の少女。その少女との未来のために、愛猫とともにふたたび冷凍睡眠につき、「夏への扉」を探すのですが・・・。恋愛小説としても秀逸な巨匠・ハインラインの代表作です。
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クモ形エイリアンとの宇宙戦争と、その戦いのなかで軍人として成長していく青年の物語。戦争や軍隊について、考えさせられる一冊です。ちなみに、この小説で機動歩兵が装着する「強化服」は、「機動戦士ガンダム」の「モビルスーツ」のルーツです。
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ある日突然、銀河ハイウェイの建設のために、地球が破壊されてしまうというシーンからスタート。主人公は友人(実は宇宙人)とともに、宇宙船でヒッチハイクをすることになるのですが・・・。設定もギャグ、主人公が読む「ヒッチハイク・ガイド」に書いてあることもギャグ、アイロニーあふれるスラップスティック小説です。
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