ブックキュレーターhonto編集員
人間の暗部にゾッとする!闇に引き込まれ、読み終わっても後を引く小説
読後感がよく、読んだ後に爽やかな気持ちになれる小説もいいけれど、なんだかちょっと物足りない・・・。そんな方にぴったりな、独特のエグみがあって読んだ後に眠れなくなるような小説を紹介します。ミステリーとしても楽しめますが、登場人物たちの抱える闇に思わず引き込まれてしまう、恐ろしさがあります。
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模倣犯 1
宮部 みゆき(著)
公園で女性の右腕が発見されるところから、事件が始まります。犯人は被害者家族をも痛めつけ、マスコミをあおり、人々を挑発します。やがて犯人らしき人物が発見されますが、それは事件のほんの一端でしかありませんでした。女性にとって恐ろしい犯罪について赤裸裸に描かれており、魂が揺さぶられるほどの衝撃を受けます。
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ソロモンの偽証 1 第Ⅰ部 事件 上巻
宮部 みゆき(著)
映画化もされた宮部みゆきの長編です。ある中学校で、1人の生徒が死亡する事件が起きます。真相を明らかにするため、残された生徒たちは自分たちだけで事件についての模擬裁判を行うことにします。夏の日に行われる生徒たちの裁判の様子、そして最後に明らかにされる真相と、次々せまり来る悪意に震えてしまいます。
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幻夜
東野 圭吾(著)
阪神淡路大震災の直後に、ある男女が出会ったことで物語が動き出します。男の犯した罪を知る女は彼を脅し、自身の野心を叶えるために彼を利用する・・・。男性が苦悩しながらも女の命令を実行する様子、そして女の正体が、ひどく恐ろしい。『白夜行』の続編とも噂される小説です。
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名もなき毒
宮部 みゆき(著)
宮部みゆきの「杉村三郎シリーズ」第2作です。毒物混入が原因で男性が死亡した事件の真相を追いつつ、虚言癖があり仕事ができない新入社員への対応をしていた主人公・杉村は、人間の持つ毒を目の当たりにします。登場人物たちの抱える闇の深さ、人に与える毒の凄まじさにゾッとしつつも、ページをめくる手を止められません。
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