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「大塩平八郎」という人物をさまざまな視点で読み解く本
歴史の授業で必ずその名を聞く「大塩平八郎」。彼が幕末に反乱を起こしたことは知っていても、役人だったこと、陽明学者の一面があったこと、隠居した身でありながら反乱を起こしたこと、そこまでを知る人は少ないはず。激動の時代を生きた人物として、たびたび小説の題材にもなっています。大塩平八郎を知れば、幕末がさらに楽しくなります!
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天討 小説・大塩平八郎の乱
松原 誠(著)
元NHKの放送記者が、定年退職後に執筆した渾身の一冊。塾頭の宇津木や妻・ゆうの視点で大塩を描いているのが特徴的です。司馬遼太郎が大塩を取り上げなかった理由である「猟宮運動」への誤解、飢饉の農民を救出するために乱を起こしたのに頼りの農民が反乱に立ち上がらなかった理由などが、小説を通じて描かれています。
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大塩平八郎
宮城 公子(著)
大塩平八郎の起こした乱が正しいのか否か以前に、なぜ彼は乱を起こしたのか?この本は歴史として乱を追うのではなく、平八郎の「思想」を執拗に追及しています。また、平八郎の思想の中核には陽明学があったため、それについて多くのページが割かれていることが特徴的です。著者は日本近代文学の研究者であり、学問的な分析に富んでいます。
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洗心洞箚記 大塩平八郎の読書ノート 上
大塩 平八郎(原著) , 吉田 公平(著)
陽明学者でもあった大塩平八郎。彼は読書ノートを残していました。そして、大塩の陽明学者としての主著『洗心洞箚記』を現代語訳として読み下したのがこの本。陽明学の理解とともに、大塩の思想がよくわかります。この思想を本格的理解するためには、『日本思想大系 46 佐藤一斎 大塩中斎』も押さえておきたい一冊です。
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