ブックキュレーターhonto編集員
熱いヒューマンストーリーからサイエンスの魅力を発見できる本
サイエンスというと「無味乾燥」「数式ばかり」という印象を持たれている方も多いでしょう。実は、サイエンスは成功と挫折、凡人と天才の幾重にも重なるヒューマンストーリーから生まれています。サイエンスに情熱をかけた人々たちが、その魅力に気づかせてくれる本を紹介します。中高生や学生時代にサイエンスをあきらめた人にもオススメです。
- 437
- お気に入り
- 31107
- 閲覧数
-
ノーベル物理学賞受賞のファインマンのエッセイ集。子どものように何にでも真っすぐな好奇心を持つ著者のエピソードは、語学、芸術、バーの出来事など多岐にわたります。それらの出来事に潜む科学者としての視点に鋭さを感じ、サイエンスとはこんなにも日常のエピソードから生まれるものなのか!と驚嘆することでしょう。
-
17世紀、フェルマーは「私はこの命題の驚くべき証明をもってるが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」といってこの世を去りました。この本は、以後3世紀にわたる数学者たちの、その未解決問題への挑戦の歴史です。上質なミステリーを読んでいるかのようにストーリーに引き込まれ、数の奥深さ・美しさにも魅了されるでしょう。
-
冥王星を殺したのは私です
マイク・ブラウン(著) , 梶山 あゆみ(訳)
2006年に冥王星が太陽系惑星から外れた裏事情がわかる本書。ある科学者が、冥王星のような天体を複数発見したところから物語が始まります。自らの発見に対し、いくらなんでも惑星が多すぎるのでは?と疑問を持ちます。惑星発見の名誉と学者としての良識の狭間に揺れる人間臭いストーリーに、宇宙に対する情熱を感じます。
-
古代より太陽の影だけを観測することで、地球の大きさを推定してきた人類。本書は、観測という技術だけで「宇宙に始まりはあったのか?」という壮大な問いに立ち向かった天文学者たちのストーリーです。天文学者達の地道な天体観測が数珠つなぎでつながり、最終的に驚くべき結論につながるさまに舌を巻くことでしょう。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です