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清貧の思想から真の豊かさを学ぶ。宮沢賢治が手掛けた珠玉の童話
東北の厳しい自然のなか、理想と現実に揺れながら短い生涯を駆け抜けた宮沢賢治。彼の物語の特徴は生きるものへの温かな眼差しです。それだけでなく、生きることへの悲しみという視線も持ち合わせています。そして、どこかユーモラス。これら珠玉の物語は決して子どもたちのためだけのものではないでしょう。オススメの童話を厳選して紹介します。
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よだかの星
宮沢 賢治(著)
「よだかの星」の主人公であるよだかは、その醜さから鳥の仲間たちから毛嫌いされています。しかもその名前から、本物の鷹にまで名前を変えるよう迫られているのです。理不尽な悲しみを抱えるよだかですが、誰かを恨むことも、自分の醜さを嘆くこともありません。むしろその悲しみから人生への洞察を深めてゆきます。心優しいよだかが選んだ道に、涙を誘われます。
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ポラーノの広場 改版
宮沢 賢治(著)
「ポラーノの広場」の主人公である青年は、ある日「ポラーノの広場を探している」という少年と出会います。彼はいつも楽しい音楽が流れてくる場所を探し当てたいと言って、そこにユートピアを夢見ていました。しかし現実は・・・。資本主義社会のあり方を真っ向から見つめ、その上でこの社会でリアルなユートピアを実現するには何が必要か?と問いかけているお話です。
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幸せな家族を襲った異常気象により、家族は離れ離れになります。「グスコーブドリの伝記」の主人公であるブドリは、働きながらも持ち前の向上心で学問を修めるが・・・。過酷な自然のなかで、人々の幸せのために懸命に生きた青年の姿を描いた物語です。自分が経験した悲劇を、決して繰り返すまいとするブドリの決意には胸打たれます。
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