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男女逆転劇のルーツは平安時代にあった!その魅力が堪能できる古今の本
平安時代に成立した古典文学「とりかへばや物語」で有名な男女逆転劇。誰もが一度は夢想した性別逆転ですが、実際に入れ替わるとどんなことが起きるのでしょう。また、なぜ性別逆転の物語は人の心を魅了するのでしょうか?平安時代の古典から、アニメ映画化もされた最新版まで、「とりかへばや物語」の魅力が堪能できる本をピックアップしました。
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作者不明の古典で、現代語訳版のなかでも読みやすい一冊になっています。「とりかへばや」とは「取り替えたいなあ」の意味で、権大納言の男女2人の子の性格が逆転していたため、男児を姫君、女児を若君として育てていくという王朝物語です。政治の世界でたくましく生き抜く2人の姿に、ジェンダーに対する普遍的な悩みと答えを見て取れることができます。
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1980年代に一世を風靡した少女向け小説で、ライトノベルの先駆ともいえる作風が特徴的です。「とりかへばや物語」を下敷きに新しい解釈を取り入れ、性的な場面はソフトな表現になっています。それでも当時としては男女の性差を扱った革新的な内容が話題となり、漫画化もされて認知度を上げ、男女逆転劇ブームを巻き起こしました。
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元々は児童文学として書かれ、大林宣彦監督によって映画化された『転校生』の原作にもなった本です。思春期の入口に立つ小学6年生の男女が、ひょんなことから身体だけ入れ替わってしまいます。性の違いに戸惑う展開は大人でもドキドキ。お互いの性を理解する様子も描かれ、ジェンダーへの深い洞察もうかがえます。
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