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日本も無関係ではありません!難民問題を考えるきっかけになる本
報道でよく耳にする難民問題。日本はどう関わっているのか、疑問に思ったことはありませんか?難民問題は最近始まったものでも、他国に任せておけばいいものでもなく、日本も無関係ではありません。そもそも難民とは何か、これまでどういうことが起こったのか、私たちには何ができるのか、ここで紹介する本を読んでこの機会に考えてみましょう。
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世界中で増え続ける難民のうち、日本で受け入れられた難民は多くはありません。また、受け入れられたとしても日本での待遇はひどいのだそうです。あまり知られていない日本における難民の実態や、それでもなお日本でたくましく生きていこうとする難民の人たちの姿を知ることができる一冊です。
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1990年からの10年間、国連難民高等弁務官事務所のトップとして難民支援に携わってきた緒方貞子。本人へのインタビューを軸に、20世紀以降の難民問題の歴史や、クルド難民、ルワンダ難民などの実態を知ることができる本です。そして何より、難民支援の最前線で尽力していた日本人がいたことに深い感銘を受けます。
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「日本のシンドラー」こと杉原千畝に発給された「命のビザ」を手に日本に渡ったユダヤ難民。彼らはその後どうなったのか?疑問を持った著者の俳優・山田純大が行き着いたのは、小辻節三という人物でした。1940年代、混乱する世界情勢のさなか、自らの命を賭してユダヤ難民のために駆け回った日本人がいたことを世に知らしめた渾身の作です。
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東日本大震災による原発事故で避難を余儀なくされた人々は、自然災害による「難民」といえます。本書では「人間の安全保障」という視点から国際社会のあるべき姿について考察しています。私たちが日本で享受している生活は、当たり前ではないのだということに気づかされるでしょう。
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難民だけではなく、国際政治上の理由から国家という枠組みからはじかれてしまった人々がいます。無国籍者、少数民族、軍閥・・・。本書では、日本に関わりのある彼らの姿を紹介し、現在日本に生きる私たちが今後どうあるべきなのか、課題を突きつけています。「国家」という視点から、難民問題を考えるきっかけになる本です。
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