物語から学ぶ上司像！部下との良好な関係を築くヒントになる本

新米刑事になった主人公が、疎遠になっていた自分の父親とコンビを組まされるところからはじまる推理小説です。普段は陽気な父が、上司として事件に向き合う息子をしっかりと陰からフォローしている姿は、上司の鏡。手を出さずに陰から見守る上司の姿を学ぶことができます。

本格的なミステリーでありながら、警察学校が舞台となっているので、生徒たちの成長の物語でもある本書。主人公の風間という男性は、時に理不尽な要求を生徒に突きつけ、退学に追い込むこともあります。しかし残った生徒は皆、成長していくのです。風間の洞察力に、上司として部下を見ることの大切さを教えられます。

銀行員の主人公・半沢直樹と、その部下が大きな権力に立ち向かっていく痛快ビジネス小説です。上司として権力にひるみもしない半沢の姿勢、世代間のギャップを埋めるために仕事の結果を通して語りかける姿勢に、感心してしまうはず。そんな半沢を見ていると、背中を追いかけられるような上司を心掛けたくなるでしょう。

サッカークラブの監督を主人公にしているサッカー漫画です。主人公は、弱小と呼ばれるチームをどんどん強くしていきます。その過程で描かれる選手との本気の対話や、すべての物事を俯瞰から観察する力は、見ていて感嘆します。人の上に立つ人間が、部下の何を見ればよいのかを教えてくれる本です。

上下巻に及ぶ、石油と正直な心を武器に世界と渡り合った男の一代記です。「社員は家族だ」という主人公は、経営している会社が傾いても社員を大切に考えます。それにこたえるように目覚ましく社員も活躍。言葉と行動で部下に信頼を示していくことの大切さを感じることができるでしょう。