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怖いのは人か妖か・・・江戸、明治、現代と百物語の変遷がわかる本
江戸、明治、現代と、さまざまな時代を舞台にした「百物語」を集めました。小粋な江戸怪談に、ゾッとしながらも最後にホロリとさせる人情噺、怖くて悲しい妖怪話など、かつての怪談は原因も理由もはっきりしていて、納得できるものばかりでした。しかし文明とともに怪談も変化して、現代では起承転結がはっきりしない不気味な怪異が語られているようです。
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三島屋伊兵衛の姪・おちかが聞き役になって、そこへ訪ねてくるお客が語る「変わり百物語」の第3弾です。聞き上手のおちかに話すことで、語り手は心が軽くなり、救われている様子が描かれます。最後はほろっとくる、心温まるお江戸の物語が普段は多いのですが、表題作「泣き童子」は少しばかり後味が悪くて恐ろしい話になっています。
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百物語
杉浦 日向子(著)
江戸を描かせたらピカイチの杉浦日向子が、マンガで描いた怪談百物語です。まるでおとぎ話のような怪異譚が99話、味わい深い絵とともに語られています。「八百屋お七」のその後やネズミに生まれ変わった母親など罰当たりのゾッとする話から、ウイットに富んでくすりと笑える話まで、お江戸のあやかし物語が存分に堪能できます。
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剣の腕は立つけれど、幽霊やお化けの話が苦手の剣豪・苅谷甚十郎。そんな甚十郎が兄弟子の代理で商家和泉屋の「百物語怪談会」に参加するはめに。そこで和泉屋が語った百話にちなんだ参加者の怪死など、事件が次々に起こってしまいます。お化けのしわざではない仕組まれた陰謀を、甚十郎らが挑む怪談ミステリーです。
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著者が聞き集めた実話怪談集です。『一切の究明、解釈を求めず、ただ起こった現象を記す』という信念から一切の説明がなく、理由不明の恐怖が徐々に読み手に迫ってきます。突然異世界へ放り込まれたような奇妙な違和感と恐怖心で、読書中は小さな物音一つで悲鳴を上げてしまうかもしれません。
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