ブックキュレーターhonto編集員
普通ってなんだろう?自分の常識が一気にひっくり返される本
時間は守る、風呂には毎日入るなど、社会は常識によって縛られています。そんな「常識」にがんじがらめになっているからこそ、電車が1分遅れただけでイライラ、風呂に入らないと落ち着かない、とストレスが溜まるのです。では、そんな「常識」を一度取っ払ってみませんか?あなたの常識が一気にひっくり返る、そんな本を紹介します。
- 19
- お気に入り
- 6609
- 閲覧数
-
人の「いきいき」の源を探求し続けている人類学者の著者は、スリランカの農村で行われている悪魔祓いの儀式に出会います。悪魔を退治しているのに人々はなぜか「いきいき」しており、たった1人の「治療」のために村人全員が何時間も儀式に参加します。人と人とのつながりについて、改めて考えさせられる本です。
-
本書はロシア語通訳者として名を馳せた、米原万里によるエッセイ集です。6章のうち2章がウォトカ(ロシア人の愛する酒)の話で埋め尽くされており、「なぜそんなに呑む!?」とつっこまずにはいられません。誰も彼も酔っ払い、でも何だか楽しそうで、たまになら常識外れなことをやらかしてもいいかも、と思わせてくれる一冊です。
-
ヨーロッパは昔から華やかで洗練されていた、というイメージを抱いている方が多いかもしれませんが、本書にはそんなイメージをことごとく打ち砕かれる歴史的事実が綴られています。手以外は滅多に洗わない、そもそも風呂に入ること自体が体に悪い、という学説がかつては根付いていたのだとか。読み終わった後、とりあえずお風呂に入りたくなるでしょう。
-
「人体実験」と聞くと、弱い立場にいる人に強制的に行われるもの、という印象を抱いている方が多いでしょう。だけど、本書に登場するほとんどの研究者たちは「自らを実験台にして」人体実験を行っています。登場するのは誰も彼も常識外れな研究者たち。そのあまりの無茶苦茶ぶりに、自分が縛られている「常識」などすべて幻影に見えてくるほどです。
-
意志の疎通というのは難しいもので、身近な人ともまともに取れないことがあるのだから、国や文化が異なればなおさら困難になります。本書はヨーロッパの人々のしぐさ(行動)を比較し、ユーモアたっぷりに紹介している本です。海外を旅行する前に一度読んでおけば、異文化に対する心構えがついているかもしれません。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です