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味わい深い違和感!ユニークな技法が用いられた実験的な近代小説
なんとなく普通の小説と違うけれど、どこが違うのかわからない。そんな小説に出会ったことはないでしょうか?さっと読み進めると素通りしてしまうような違和感でも、足を止めてじっくり観察してみると、その作品特有の小説技法を発見できることがあります。文体や人称、語りなどにほかとは違った特徴的な技法が用いられた、実験的な近代小説を集めました。
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機械・春は馬車に乗って 改版
横光 利一(著)
全10編が収められている短編集です。そのうちの1編「機械」は、ネームプレート工場で働く「私」の独白を通して、工場の秘密をめぐる作業員同士の腹の探り合いから、ある事件が起こるまでを描いています。複雑な人間心理の交錯を象徴するような機械的な文体と、「私」を見る「私」という「四人称」とでもいうべき視点が用いられています。
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