男女が入れ替わり、世の中の見方が変わるさまざまな物語

自分が都会の男の子になる夢を見た田舎町の女子高生、山奥で女子高生になる夢を見た男子高生。2人の人生が現実と夢、そして現在と過去を通して出会い、すれ違い、次々と意外な展開を迎えます。夢と現実が錯綜する物語に入り込み、いつしか青春の切ない思い、ほろ苦い気持ちを思い出して感動できる物語です。

平安時代末期の王朝時代、関白左大臣の2人の子は女性的な若君と男性的な姫君で、それぞれ女装、男装して入れ替わって生きていきます。しかし、本来の身体的な「性」によって恋愛や妊娠に悩み、再び入れ替わって元の性を生きるという物語です。現在の性同一性障害の問題にも通じるものが感じられます。

お地蔵様の前でぶつかった日から、中身が入れ替わった小学6年生の斉藤一夫と斉藤一美。仕方なくそれぞれ相手の生活をするのですが、洋服や好きな子のことなど、さまざまな問題が生じて混乱に陥ります。子ども向けに書かれていますが、さりげなく男女の性差、相手の視点なども考えさせる物語です。

食べたら男が女に、女が男に入れ替わるインスタントラーメンにまつわる5つの物語です。古いラーメンを食べたら女になった男子学生二人、その逆の女子たち。女になったら思いのほか楽に生きられたなど、性差を深刻化せずにもう一つの視点を体感できる、5つの話が少しずつつながっている物語です。

イマドキの女子高生とさえないサラリーマンのパパ。突然、2人の人格が入れ替わってしまいます。女子高生としてデートするサラリーマン、会社員生活をおくる女子高生。それぞれの視点や生き方が浮かび上がり、予測がつかない展開にハラハラドキドキするノンストップ・エンターテイメント小説です。