ブックキュレーターhonto編集員
ミステリーの名手による濃厚な悲劇に酔いしれる、夏樹静子の描く家族の姿
昭和の女流ミステリーは、夏樹静子によって大きく開花しました。夏樹静子の持ち味は、緻密に計算されつくしたトリックと心理描写の細やかさです。特に家族の悲劇を描くとき、濃厚な心理描写がプロットに陰影を添え、読み終わった後に深い余韻が残ります。複雑に入り組んだ人間関係を読み解きながら、家族の愛情が生み出す悲劇を味わいましょう。
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てのひらのメモ
夏樹 静子(著)
主人公は広告代理店で働くシングルマザーです。休日出勤の日、自宅に1人で残った息子は喘息発作で亡くなりました。検察は母親の保護責任遺棄を理由に、主人公を起訴します。裁判員に選ばれた主婦の目線を通して、シングルの親が直面する苦悩と現実があらわれます。自分ならどうするか、じっと考え込んでしまう短編です。
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