ブックキュレーターhonto編集員
背徳の味を堪能する・・・。人の心の闇、狂気を描く犯罪小説
裏社会を飛び回り人々を翻弄する者、完全犯罪達成のために知恵を絞る者。彼ら悪党同士のスリリングなだまし合い、凌ぎ合いなどを描いた犯罪小説の名作を紹介します。完全な非日常感、犯罪者たちの心理描写、大胆なトリック、犯罪者を追い詰める者たちとの息詰まる攻防戦などが見どころです。
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主人公の伊達邦彦は大会社の令嬢の心を翻弄し、その会社を乗っ取ろうと企みますが、彼女は思わぬ事件で命を落としてしまいます。邦彦が次に下した決断は、娘を誘拐したように見せかけ、社長を脅迫して大金をせしめるというものでした。警察を出し抜き見事金を手にできるのか。邦彦の冷静さと凶暴性が同時に描かれています。
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火車 改版
宮部 みゆき(著)
休職中の刑事の処に、失踪した婚約者の行方を調査してほしいという男が訪れます。その女性は実は自己破産の経験があることが判明するのですが、調べていくうちに誰かがその失踪した女性になりすましていた可能性が出てきます。なぜ人が犯罪へ手を染めるのか。どのように心が追い詰められていくのかがリアルに描かれた小説です。
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暗闇からきた恐喝者
ハドリー・チェイス(著) , 小鷹 信光(訳)
人知れず罪を分かち合って別れた男女。その後、男は技師として成功しますが女は恐喝者となって男の前に現れます。男は過去の罪を隠すことができるのか、女はどこまでつきまとってくるのか?そして、恐ろしい恐喝者から逃れられるのか・・・。息詰まる展開から目が離せない一冊です。
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わらの女
カトリーヌ・アルレー(著) , 橘明美(訳)
大金持ちの男の求婚広告に応じて、財産をものにしようとしたヒルデガルデ。金のために相手の心を意のままにあやつれたかに見えた彼女ですが、意外な展開が待ち受けています。財産は誰のものになるのか、彼女は金持ちの男をうまくだませたのか、あるいは誰かが彼女を利用しようとしていたのか?女の虚栄心の悲しさを見事に描き切っています。
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