ブックキュレーターhonto編集員
小学生にも読みやすい。親子で楽しめる初めての純文学
純文学は「難しい・読みにくい・古臭い」といったイメージから敬遠されがちです。そこでここでは現代の純文学作家の作品のなかから、やさしい文体や理解しやすい物語が特徴の小説をピックアップしました。かわいらしい挿絵やファンタジー要素の高い物語は、小学生にもオススメです。児童書を読むように、純文学の世界を気軽にのぞいてみてください。
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あひる
今村 夏子(著)
あひるの「のりたま」がやってきてから、近所の子どもたちでにぎわうようになった主人公の家。入院をするたびに外見の変わっていくのりたまや、誕生日会に1人も現れない子どもたち、そして深夜の珍客。表題作「あひる」で描かれるのは、日常のなかのふとした違和感がじわじわと不気味に浮かび上がる、まるであぶり出しのような物語です。
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銀の鍵
角田 光代(著)
ふと気がつくと、記憶をなくした状態で異国の地に佇んでいた「わたし」。ポケットの中に入っていた煙草とライターと紙切れと銀の鍵だけを持って、言葉も通じない見知らぬ土地をさまようわたしは、行く先々で人々のあふれんばかりのやさしさと笑顔に出会います。アンニュイな物語と100%ORANGEの挿絵に癒される一冊です。
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ふしぎな図書館
村上 春樹(著) , 佐々木 マキ(著)
気味の悪い老人にだまされて、図書館の地下にある牢屋に入れられてしまった「ぼく」。1ヵ月で3冊分の本を暗記することができたら逃がしてくれる約束だったのだけど、老人が知識の詰まった脳みそを吸うつもりであることを知り、ぼくは脱出を計画します。村上春樹らしい独特の比喩が随所で楽しめる、ブラックユーモアの効いた物語です。
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ミラクル
辻 仁成(著) , 望月 通陽(絵)
『雪が降ったらママは帰ってくる』と言って、ピアニストのパパとともに南へ向かって旅を続けていたアル。ママに会う日を心待ちにしていたアルはある日、2人の幽霊に『ママは帰ってこない』と教えられます。雪の降った日に起きた奇跡が何であったのかを、ぜひ親子で話し合ってみてください。たくさんのメッセージが詰め込まれた一冊です。
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