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オカルティズムを科学する。古今東西のオカルト研究本
「オカルト」と聞くと、反射的に眉をひそめてしまいがちです。しかし一方で、過去の科学者たちはオカルト研究をする過程で結果的に科学的な発見をしてきた、という歴史的事実もあります。存在しないことを科学的に証明できないから否定もできない。そのような姿勢で行われてきたオカルト研究。その知られざる世界の一端をのぞける本を紹介します。
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神秘学マニア
荒俣 宏(著)
博覧強記の荒俣宏がオカルトを語り尽くした本です。本書を読みながら見えてくるものが、科学とオカルトは紙一重どころか不即不離の関係にある、ということが興味深いです。ピタゴラスしかり、ニュートンしかり。未知なるものを探究する姿勢においては、科学もオカルトも違いがないことが理解できるようになるでしょう。
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映像作家の森達也が「超能力者」や「霊能力者」を自称する人々と直接会い、語り合った記録です。サイエンスの側にも立たず、オカルトの側にも立たず、裸の眼でオカルトを自ら見る。それこそが本当の科学的態度いうものなのだ、という気概が伝わってくる一冊です。はたして著者は本物の霊能力者に出会えたのか、ぜひ本書で確かめてください。
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フランス〈心霊科学〉考 宗教と科学のフロンティア
稲垣 直樹(著)
19世紀後半から20世紀初頭まで、ヨーロッパでオカルトが異常流行した時代がありました。文学者や科学者などがこぞって心霊研究に勤しんだり、降霊会を行ったりしていました。たとえば、文豪ヴィクトル・ユゴーもそのうちの1人でした。本書はそんな心霊研究熱の歴史を、当時の資料を踏査しながらまとめた大著です。
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