ブックキュレーターhonto編集員
元ネタとあわせて読めば2倍楽しい!? はじめてのオマージュ小説
有名な作品を下敷きにして創作された小説を「オマージュ小説」といいます。小説中の設定をそのまま使って描くのは「パロディ小説」ですが、オマージュ小説ではさらにオリジナルの味付けを加えているのが特徴です。元ネタを少しひねった新しい視点が楽しめます。元になった作品への愛が伝わる、オマージュ小説の世界をぜひのぞいてみてください。
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舞台はタイムトラベルが可能になった未来社会。オックスフォード大学の学生ネッドは、憧れのヴィクトリア時代へ旅立ちます。ところが、とんでもないドタバタ劇に巻き込まれ・・・。元ネタはジェローム・K・ジェローム『ボートの三人男』。古きよきヴィクトリア朝のユーモア小説を忠実に再現した、ハートフルなSF小説です。
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小さな世界を綿密に描いたファンタジー童話「コロボックル物語」を、子どもの頃に夢中で読んだ方も多いと思います。この物語に大きな影響を受けたという有川浩が、原作者・佐藤さとるとの対談をきっかけに新たな「コロボックル物語」を作り上げました。1959年から読みつがれる名作が、当代随一の人気作家の筆で鮮やかによみがえります。
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『三銃士』のダルタニャンと剣客詩人シラノ・ド・ベルジュラックが、もしも出会っていたら・・・。本書は17世紀のパリを舞台に、そんな夢の競演を実現させたエキサイティングな歴史小説です。フランスの歴史に造詣の深い佐藤賢一が描くパリの街にも惹きつけられます。本家デュマも顔負けの、痛快でちょっと切ないクライマックスは必読です。
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無名都市への扉
岩井 志麻子(著) , 図子 慧(著) , 宮澤 伊織(著)
古典恐怖小説の名匠ラヴクラフトが創作した「クトゥルー神話」の世界は、今も多くのファンに愛されています。たくさんのオマージュ小説が書かれているのですが、特にオススメしたいのがこちらの一冊です。岩井志麻子をはじめ、個性的な作家陣がそれぞれのスタイルでラヴクラフトの世界を再創造しています。壮大な神話の世界に浸ることができるでしょう。
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中国四大奇書の一つ『金瓶梅』と、山田風太郎がコラボした一冊です。本書は大富豪・西門慶の邸宅で次々と起きる殺人事件を描いた連作短編集。伝奇小説を得意とし、奇想を縦横無尽に使いこなす山田風太郎ならではの驚きのトリックも満載です。元ネタの『金瓶梅』もまた『水滸伝』のオマージュという、二重構造もおもしろい快作です。
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