ブックキュレーターhonto編集員
親子で発達障害に向き合うときに役立つ、ノンフィクション・コミック
発達障害の子どもは、学校の1クラスに2人程度いるといわれています。自分の子どもに不安をもつ親御さんも増えていて、芸能人が自ら発達障害であることを告白するなど、社会的にも注目が集まっています。発達障害と診断された場合、親子で向き合うとき役立つコミックを集めました。具体的な症例や発達障害児の行動が親や子の目線から描かれていて参考になります。
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発達障害と診断された娘と、その事実を受け入れられず現実逃避してしまった母親の体験記コミックです。親子のコミュニケーションが難しく、母親として将来を悲観してしまう著者の気持ちが赤裸々に描かれているのが印象的です。発達障害の子どもをめぐる、家族のあり方について考えさせられるコミックです。
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本書は、軽度の発達障害の息子と母親のドキュメンタリーです。著者は集団生活が苦手な長男を「個性」だと思っていましたが、後に発達障害だったと気づきます。発達障害であるがゆえ、集団行動が苦手でストレスを抱えてかんしゃくを発する長男に、親子で試行錯誤しながら取り組んできた様子が丁寧に描かれています。
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「知的ボーダー」とは、「知的障害」と「正常知能」の境目の知能指数をもつ人たちのことをいいます。本書は「知的ボーダー」であるよし君と、母親のきみさんの日常を描いた体験記です。ボーダーであるがゆえに行政からの支援を受けられず、社会の枠組みからもはみ出てしまう「はざまのコドモ」の困難がよくわかります。
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マンガ版親子アスペルガー 明るく、楽しく、前向きに。
兼田 絢未(原作) , 松鳥 むう(マンガ)
母子ともにアスペルガー症候群という家庭の、育児記録コミックです。人とのコミュニケーションが苦手な著者が、障害をもつ2人の子どもにどう向き合ったか、育児で何を重視したかが丁寧に紹介されています。著者と子どもが人の気持ちを理解しにくい特性を踏まえ、家族みんなが快適に過ごせるように工夫する姿勢が参考になります。
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発達障害をもつ著者が、自身の学校生活を振り返って描いたコミックです。周囲からの理解を得られず、暴力や偏見にさらされていた著者の過去が淡々と描かれ、読んでいて胸が苦しくなるような事実が明らかにされていきます。障害をもつ本人にしかわからない苦悩や不条理感など、子ども本人が感じている世界を疑似体験できます。
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