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ロボットと人間の違いはどこにある?そこから生じるドラマを描いた本
ロボットやアンドロイド、AI=人工知能は近年目覚ましく進化していますが、活躍の場が広がるにつれて人間との間に悲劇が起こる可能性は否定できません。人間に近づき、人間を超越しつつある「創造物」と、創造主である「人間」との差はどこにあるのか?空想の産物だったものが実現化しつつある現代にこそ、読んでいただきたい本をセレクトしました。
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「ロボット工学三原則」を生み出した、ロボットものの古典ともいえる短編集です。三原則を守らんがためロボットが命令を実行できなかったり嘘をついたりする原因を、ロボット心理学者のキャルヴィンや新型ロボットテスト担当者が四苦八苦しながら解明します。「ロビィ」「うそつき」に登場するロボットの健気さには、心が揺さぶられるでしょう。
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映画『ブレードランナー』の原作となった本書には、熟練者が行う特殊なテストでなければ人間と区別できないほど高度なアンドロイドが登場します。彼らを発見して「処理」する賞金稼ぎとアンドロイドとの攻防を見ていると、読者は主人公と一緒に「人間とは?人間と人工知能の違いとは?」という疑問を抱くようになるでしょう。
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人間の脳に素子(=デバイス)を直接つなげる電脳化、ロボット工学に基づいた義手や義足をもつサイボーグ(=義体化)が普及した世界が舞台になっています。脳以外はすべて義体の主人公・草薙素子が、特殊部隊「攻殻機動隊」を率いて電脳のハッキングやアンドロイドの暴走事件などを解決する、近未来アクションの傑作コミックです。
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『鉄腕アトム』の1エピソードをリメイクしたコミックです。戦争に利用されたロボットたちが破壊や殺戮によるトラウマを抱えつつも平和のために努力しているなか、次々と破壊される事件が発生。謎が謎を呼ぶ展開と、「感情をもつロボットの心情」に深く踏み込んだ描写が秀逸です。終盤、ロボットたちが見せるある行動に心が震えます。
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