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くすりと笑って、じわっと感動。漫画家が書いた「赤裸々」私生活エッセイ
漫画がこんなにおもしろいんだから、文章を書かせたら、かなりおもしろいに違いない!そんな期待を裏切らない漫画家はたくさんいます。私生活を惜しみなく暴露する漫画家のエッセイは、日常のハプニングに笑わせられたり、素直な心情に感動させられたりと、読みごたえのあるものばかり。そんな私生活を赤裸々に描いた漫画家のエッセイを紹介します。
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6年の不妊治療が実らず、里親になる道を選んだ漫画家の体験エッセイ。赤ちゃんをはじめて抱いたときの戸惑いや嬉しさ、ひと目見て「この子が好き」と思えたという記述には、微笑ましい気持ちになります。一方で「実の親が迎えに来たら、返さなければならない」という、胸が苦しくなるような里親の不安や寂しさも綴られています。
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大御所漫画家・いがらしみきおの日常エッセイ。漫画と同じように軽妙なタッチながら、どこか哲学的なにおいを感じさせる文章が魅力です。18歳を迎える猫の闘病記にホロリとし、「サイン会をやっている間だけはいい人になるので『神対応』と呼ばれる」という飾らない正直さにニヤリ。文章でもいがらしワールドにハマります。
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毒のある作風が人気のギャグ漫画家が書いた育児日記。娘が誕生してから走り回るようになるまでの様子と、子育てに翻弄される夫婦の姿が綴られています。著者らしい下ネタ満載でくすりと笑わされ、娘がどんなにやんちゃでも怒らない仏のようなご主人の言動に感動。表面上は笑えるエッセイですが、たっぷりの親子愛にあふれています。
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ぼくはマンガ家
手塚治虫(著)
手塚治虫のデビュー初期の頃にスポットが当てられた自伝エッセイです。戦後、GHQが目を光らせるなかで、いかに良識ある漫画を子どもに届けるかに試行錯誤。漫画への情熱を頼りに、我が道を突き進む青年時代に感動します。「金のために描いているとしか思えない」とライバル漫画家にいわれて激高するなど、赤裸々なエピソードも満載です。
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女流ギャグ漫画家が、親離れをはじめた娘に向けたエッセイ。周りはヤクザやシンナー常習者ばかりという自身の壮絶な子ども時代を、笑いを交えて語った後、「男に頼るな。我慢は禁物。自立して楽しい人生を」と強いメッセージを放ちます。娘をはじめとした「現代の女の子たち」への心からのエールにジーンとしてしまいます。
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