流麗な線で描かれた幻想世界に魅了される～はじめての山田章博

小野不由美の小説「十二国記」シリーズの装画と挿絵で、山田章博の名を知ったという人も多いことでしょう。山田章博の豊かな想像力＋創造力でかたちになった「十二国記」の登場人物が躍動する様子を、描き下ろしを含むイラストで存分に楽しめる画集です。

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平安時代が舞台の冒険譚で、歴史上の人物や魔物が入り乱れるなか、少年少女だった主人公が運命に翻弄されながら成長していきます。浮世絵を思わせるダイナミックかつ繊細な画に魅せられるだけでなく、山田章博が稀代のストーリーテラーであることも再認識できるコミックです。

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水野良の小説『ロードス島戦記』の世界観を、圧倒的な画力で表現したコミックです。どのコマも見惚れてしまうほど細かく描き込まれていて、ロードスの風土、魔神と戦い伝説となる六英雄一人ひとりの個性、そして魔法や呪文までもがリアリティをもって読む者に迫ります。

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デビュー作を含む山田章博の初期短編コミックを集めた一冊です。西洋骨董が似合うストーリーや日本髪も艶やかな大正浪漫風作品、奇譚など多彩な内容も読み応えがある上、手書き文字やモノトーンを見事に生かした構図など、今もってまったく古さを感じさせません。絶版時期が長かったのですが、電子書籍化されました。

とある星の盛衰を描いた年代記です。人々の暮らしや、星船で宇宙を渡り魔物と闘う様子が、山田章博ならではの耽美なペン画と格調高い文の組み合わせで描かれています。ハードカバーの全3巻で、装丁の美しさも特筆もの。カバー下や見返しにも精緻なイラストが配されている贅沢な造りの本です。