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倫理観が崩壊!?「性」と「暴力」に満ちた危ない物語
文学の主要なテーマとして、時代を越えて連綿と描き続けられてきた「性」と「暴力」。ときに目を覆いたくなるような過激な描写に彩られたそれらの物語は、われわれの倫理観を試すかのような不敵な輝きに満ちています。だけど、怖いもの見たさで覗いてみたくなるのが人の性。読後、あなたの何かを変えてしまうかもしれない危険な本を紹介します。
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謎の作家ロートレアモンによる散文詩で、マルドロールという主人公が繰り広げる悪意に満ちた物語です。場所もストーリーも一貫せず、マルドロール自身も変身してしまいます。イメージの洪水のなかで主人公は残虐行為を繰り返し・・・。「反逆」と「冒涜」を描き尽くし、これまで数多くの読者の価値観を大きく揺さぶってきた奇書です。
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作家を目指して上京した主人公のイクオですが、ホームレスにまで身を落としてしまいます。偶然の出会いからオカマの松代姉さんに拾われ、ヒモ修行を始めることになり・・・。ホモの作家やヤクザ、極端に醜い顔の女性など、混沌とした人々との関係性のなかで「地獄絵図」が展開されます。
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東京・福生を舞台にした村上龍のデビュー作です。主人公のリュウは、仲間たちとドラッグやセックス、そして暴力に明け暮れる怠惰な日々を過ごしていきます。乱交パーティの様子や暴力シーンが淡々と綴られ、主人公の冷めた視線と客観的な描写がとてもリアル。過激でいて虚無的な生活の救いのなさが伝わってくる問題作です。
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