ブックキュレーターhonto編集員
いつか必ず訪れる・・・死への向き合い方を考えさせられる本
死は多くの人が触れたがらず目を背けたがるものでしょう。しかし、誰にでもいつかは訪れます。自分の死や大切な人の死をいつかは直視することになるのです。そのときが来たとき、死とどう向き合えばよいのか。経験者や、遺品整理や納棺夫など仕事で死に関わってきた人たちから、そのヒントをもらえる本を紹介します。
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僕の死に方 エンディングダイアリー500日
金子 哲雄(著)
流通ジャーナリストとして人気だった著者が、突然の病気宣告を受けてから亡くなるまでを自分自身の言葉で綴っています。病を隠して死の直前まで仕事を続け、最後の仕事は自分の葬儀のプロデュース。どんどん迫ってくる死に涙を流し苦しみますが、覚悟を決めて自分の死に向き合い、死へ向かう様子が克明に書かれています。
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千の風にいやされて あとに残された人々は、悲しみをどうのりこえたか
佐保 美恵子(著) , 新井 満(監修)
「千の風になって」の英語詩を翻訳した新井満さんに届いた読者ハガキから、より心に残ったエピソードをまとめています。大切な人の死を受け入れられない、死は暗く重苦しいなど、それまでの死に対するイメージがこの詩に出会って大きく変わったという読者たち。死への向き合い方が変わり笑顔を取り戻す様子が印象的です。
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遺品整理屋は見た! 孤立死、自殺、殺人…あなたの隣の「現実にある出来事」 孤独死or孤立死
吉田 太一(著)
遺品整理屋の著者が、整理にまつわる出来事や死によってあぶり出される家族の本音を綴っています。疎遠だった弟の突然死で警察に呼ばれ後始末を任される兄の困惑や、孤独死した父親をあいつと呼び、死後の片づけもかかる費用の支払いをすべて拒否する子どもなども。後始末をする身内の苦悩や悲しみが伝わってきます。
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軽い気持ちで納棺の仕事をはじめた著者が、さまざまな死に触れることで死とは何か考えるようになり、答えを見つけるまでを綴っています。人は死を恐れたり嫌ったりしてはっきり見ようとしない。自分もそうだったと気づきます。しかし、死に向き合うことで見えてきたのは生の輝き。意外な答えにたどり着くまでの考察に引き込まれます。
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魂でもいいから、そばにいて 3・11後の霊体験を聞く
奥野修司(著)
東日本大震災で大切な人を喪った人々から聞く、非科学的な体験の数々を記録した本です。「亡くなった子どもがおもちゃを鳴らすんです」と笑う母親、兄の死亡届を出したそのとき「ありがとう」とメールが届いたと話す妹。たとえ絶望を味わっても、見えない力を信じることで死に向き合う勇気をもてるのだと教えてくれます。
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