ブックキュレーターhonto編集員
人生の深みに触れたい。ゆるやかな時間の流れを取り戻すための本
目を逸らすことはできなくもない。でも、「人生」への本質的な問いかけは心の中に居座り続けている。そんな疑問に真正面から向き合うことは、忙しい毎日に翻弄されがちな私たちの心を、穏やかに保ってくれるはずです。他者と自分の気持ちをまっすぐに見つめる読書のひと時が、時の流れを子ども時代のようにゆるやかに戻してくれるかもしれません。
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難病ALSを患うかつての大学教授が教え子ミッチに行った、2人だけの授業を収めたノンフィクションです。大人になると問うこと自体に大きな勇気が伴う「人生」に関わるさまざまな質問に、モリー先生は誠実に答えていきます。社会で生きるために身につけた術と愛の違いについては、特に心に響くでしょう。著者の素直さが感動を深めます。
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著者は、盲ろう者として世界で初めて大学の常勤教員となった福島智。天命を受けた18歳からもがく自問の日々が、読み手自身の人生の課題をゆさぶり、そして、励まします。自分が存在する意味をとことん見つめた言葉はストレートで強く、そんな著者が構築したコミュニケーション哲学は必読です。
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彫刻家・佐藤忠良と、ひとまわり以上年下の画家・安野光雅の対談集です。互いと、芸術への深い敬意に貫かれた一冊。国内外で非常に高い評価を得る彼らが、一歩ずつ上りつめてゆく軌跡の地道さが心に沁みます。彼らがいう「普通」を、どうしたら自分も獲得できるかを考えつつ読むと楽しいはずです。知的ユーモアにくすりとさせられます。
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