ブックキュレーターhonto編集員
時に真剣に考えたい。「死」に向き合うための小説
「死」という観念について、普段の生活のなかではあまり考えることはないでしょう。しかし、時に「死」についてじっくり考えてみることで、逆説的に生きることへの大きな指針が得られるようになるかもしれません。そこで「死」が重要なモチーフとなり、それを考えるきっかけになりうる小説を選びました。人生に迷ったら、ぜひ読んでみてください。
- 27
- お気に入り
- 16140
- 閲覧数
-
夏の庭 The friends 改版
湯本 香樹実(著)
小学6年生の「僕」と同級生2人は、近所の一人暮らしのおじいさんが死ぬところを見ようと、おじいさんの生活を観察し始めます。しかし、なかなかおじいさんは死にません。夏休みに入る頃には、3人はおじいさんとすっかり仲良くなっていたのですが・・・。少年たちの純真さが、「死」の一つの理想的なあり方を提示します。
-
中学で不登校になったまいは、しばらくの間おばあちゃんの家に暮らすことになり、そこで魔女になるための修行を受けることになります。彼女はある日、飼っていた鳥の死をきっかけに人の死に関して疑問をもち、おばあちゃんはそれを自分が死んだ時に教える約束をします。まいと一緒に、改めて死に関して考えさせられるお話です。
-
ゲーテが実体験を基にして執筆した中世の小説です。主人公ウェルテルは舞踏会で出会った美しい娘シャルロッテに恋をします。しかし、彼女にはすでに婚約者がおり・・・。恋の苦悩によって青年が選んだ最後の決断は衝撃的です。彼の選択は過ちなのか、美徳なのか、読者の死生観が問われます。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です