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歴史を変革してきたのは彼らだった!?偉人≒奇人だということがわかる本
古今東西、偉人には往々にして奇人が多いものです。彼らの社会的な常識にとらわれない考え方が、時代を変革させてきたのは当然のことといえるかもしれません。しかし同時に、「偉人」という評価は「奇人」以上に移ろいやすいもの。ここでは「偉人」とえるかもしれない、有名無名の奇人たちが勢ぞろいした本をピックアップしました。
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万国奇人博覧館
J‐C.カリエール(著) , G.ベシュテル(著) , 守能 信次(訳)
奇人奇行の百科全書です。本書では有名無名の著名人・奇行を項目別に分け、彼らの奇行を700ページ以上にわたってカタログ化しています。歴史に名を残すには奇人であることが必要条件!?だけど、奇人=偉人ではないこともわかります。玉石混交の奇人たちが一同に会した摩訶不思議な一冊です。
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独特老人
後藤 繁雄(編・著)
28人の老人の話を収録した本ですが、ただのインタビュー集ではありません。作家、棋士、カメラマン、哲学者など、さまざまな経歴をもった老人たちは老いてなお先鋭化していることがわかる、過激な発言が詰まった一冊です。本書を開く前に、つまらない社会常識はいったん忘れてください。奇妙な発言のなかに、珠玉の言葉がたくさん紛れています。
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エキセントリック 奇人は世界を征す
荒俣 宏(著)
著者自身が奇人と目されることの多い博物学狂、荒俣宏による奇人伝です。南方熊楠、アラン・チューリング、宮武外骨に牧野富太郎など、取り上げる人物への共感がヒシヒシと伝わってきます。本書に掲載された人物に共通するのは、ある分野に熱中するあまり既存の枠組みをいつの間にか壊していたという点。彼らが歴史に名を残しているのも納得です。
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シュヴァル 夢の宮殿をたてた郵便配達夫
岡谷 公二(文) , 山根 秀信(絵)
『万国奇人博覧館』でもわずかに取り上げられているシュヴァルという人物は、まさに「奇人」という理由で有名になりました。郵便配達夫だった彼は仕事中などに好みの石を拾い、33年かけて独力で宮殿を建ててしまったのです。本書では、そんな彼の人生を絵本として紹介。人物もさておき、宮殿の奇妙なこと!「夢の宮殿」の写真も掲載されています。
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畸人巡礼怪人礼讃
佐野 眞一(著)
ノンフィクション作家による「新忘れられた日本人」シリーズの一冊です。かつて歴史を彩った、今やほとんど無名となった人々の破天荒な人生を描いています。本書は、「彼らはその名を歴史に刻まれて然るべきだ」という信念に貫かれています。歴史とは一筋縄ではいかない人物たちを葬りがちである、と思い知らされるはずです。
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