ブックキュレーターhonto編集員
濃密な取材なしでは語れない!山崎豊子の骨太小説のススメ
主要作品のほとんどが映画やテレビドラマとして映像化され、数々のベストセラーを生み出してきた国民的作家・山崎豊子(1924-2013)。「取材の鬼」と評されるほど徹底した取材を行い、それによって紡ぎ出された物語は濃密で、今でも多くの読者を獲得しています。ここでは、そんな徹底取材によって生まれた山崎豊子の骨太小説を紹介します。
- 15
- お気に入り
- 4678
- 閲覧数
-
日本で実際に起こったジャンボ機墜落事故をきっかけに、犠牲者の遺族、航空会社のパイロットなどに徹底的な取材を敢行し、紡ぎ出された壮大な社会派ドラマです。主人公・恩地元は日本を代表する企業・国民航空のエリートで、会社の不条理に対して闘おうとするもかつての友人と対立し、結果として航空機墜落事故が起こったその背景を描いています。
-
自衛隊員・花巻朔太郎を主人公に「平和」や「戦争」とは何かを問いかけた、山崎豊子の遺作となった一冊です。朔太郎が乗っていた海上自衛隊の潜水艦が釣り船と衝突し、多数の民間人が犠牲になってしまい・・・という事故をベースに物語は展開します。本書の取材では相手の顔や言葉の語尾など細部も書き留めて、小説に活かしたそうです。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です