ブックキュレーターhonto編集員
夜中のトイレが怖くなる・・・身近な怪現象に背筋が凍りゾクゾクする本
実話を元にした怪談、マンション、町中など日常で関わる場所が舞台になることで、本を読み終わった後も持続する怖さを体験できる本を紹介します。巨大なお化け、モンスターなどが登場する派手な怖さとは一味違い、常に誰かに見られているような、静かでまとわりつくような恐怖を体感できます。思い出すと夜中にトイレに行くのが怖くなる話ばかりです。
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誰の身にも起きるような怪異を99話集めた一冊です。どの短編からも、じとっと首筋にまとわりつくような恐怖を味わえます。真っ白な雪道に一足分だけの残された子どもの足跡、なぜか看板の影が男性の姿になるなど、道を歩いているときにも出会ってしまうような身近な恐怖が、読者をゾクゾクさせます。
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いるのいないの
京極 夏彦(作) , 町田 尚子(絵) , 東 雅夫(編)
祖母の家でしばらく暮らすことになった僕が、古い家で体験することになる恐怖を描いた絵本です。絵本ならではの必要最低限のセリフ、ページ一面に描かれる不穏な空気を感じさせる絵が、読み手の恐怖をあおります。徐々に恐怖の正体の居所に迫っていく著者の演出が、大人から子どもまで震え上がらせます。
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残穢
小野 不由美(著)
過去にある事件が起きたマンションの一室で、住人が次々と怪現象に遭遇。子どもの泣き声、畳をこする音など、直接的な怪現象だけでなく、その部屋に関わった人が次々と不幸な末路をたどる伝染病のような恐怖が迫ります。読んでいる自分にも被害が及ぶのではないかと、読者の恐怖心をあおるホラー小説です。
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うずまき (BIG COMICS SPECIAL)
伊藤 潤二(著)
ある街で「うずまき」にまつわる怪現象が起きていきます。渦に魅入られて洗濯機に自ら飛び込み自殺を図る人、髪をうずまき状に巻き上げる人、さまざまな「うずまき」が街を徐々に侵食していきます。日常にはびこるうずまきが、身体を捻じ曲げたりと、だんだんと命を脅かしていく様子が、静かな恐怖を募らせる一冊です。
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