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遺体から真実を引き出す。「検死」にまつわる本
「検死(検屍)」とは、生命を失った人間の身体と向き合い、その原因を究明・特定することや、その死に事件性があるかどうかを捜査することです。ここでは検死現場の圧倒的な緊迫感や、そこにあるさまざまなドラマを知ることができるノンフィクションや小説を紹介します。科学の進歩や人間の生死についても考えさせられる、読み応えのある本ばかりです。
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生粋の日本人でありながらロサンゼルス地区検死局のトップを務め、マリリン・モンローやロバート・ケネディなどの司法解剖を行ったことでも知られるトーマス野口の生き様をまとめた一冊です。検視という仕事にかける情熱や、世界的な有名人の遺体検視や捜査にまつわる苦労談やドラマは、読む者の胸に強く響きます。
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1985年に起こった航空機墜落事故で遺体の身元確認責任者を務めた著者による、出動から最後の遺体の確認までを記した127日間のドキュメントです。想像を絶する遺体の状況や修羅場という言葉でしか言い表せない確認現場の様子が、生々しく描かれています。そのため読了するには覚悟が必要ですが、関係者の想いが伝わってくる貴重な一冊です。
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安保闘争で死亡した樺美智子さんや誘拐事件の被害者など、昭和の時代に起こった数々の事件で検死官を務めた芹沢常行氏に綿密な取材をして書かれた長編ノンフィクションです。科学検査が今ほど普及していなかった時代、検死官は尋常ならざる死体とどのように向き合い、真実に迫っていったのかを知ることができます。
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ベストセラー『死体は語る』の著者である元監察医が、警察や保険会社などからの依頼によって正しい死因を究明するために行われる「死体の再鑑定」にスポットを当てて著した本です。まるでドラマのように最初の鑑定が覆されていく様子と明らかになる衝撃の事実、それにともなう遺族の思いなど、読み応え十分のノンフィクションミステリーです。
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