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危なっかしくてハラハラ!おてんば娘から目が離せない小説
男勝り、なんて言葉では足りないくらい、元気で活発で、お転婆な女の子たちが登場する小説を集めました。相手が大人であろうが、偉い人であろうが関係なし。言いたいことを口にし、したいことをする。そんな危なっかしい言動にハラハラしつつも、痛快で、大人になると忘れてしまいがちな大切な何かを思い出させてくれる物語ばかりです。
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地下鉄のザジ 新版
レーモン・クノー(著) , 生田 耕作(訳)
主人公の少女 ザジの口ぐせは「ケツくらえ!」。地下鉄に乗ることを楽しみに田舎からパリにやって来たものの、あいにくスト中。仕方なくパリを歩くザジの目の前に、警察官で痴漢の男や男狂いの未亡人など、怪しい大人たちが現れます。ドタバタ喜劇のような展開と、遠慮を知らないザジの毒舌に笑いと爽快感が止まりません。
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たったひとつの冴えたやりかた
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア(著) , 浅倉 久志(訳)
表題作の主人公 コーディーは、恋愛よりも宇宙旅行を夢見るワンパク娘。16歳の誕生日プレゼントに小さな宇宙船をもらうと、親に内緒で1人宇宙に飛び立ちます。ところが脳にエイリアンが寄生して彼女を乗っ取りはじめ、物語は急展開。どんなに孤独でピンチでも、元気とやさしさを忘れない彼女に胸が締めつけられる一篇です。
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長くつ下のピッピ 新版
アストリッド・リンドグレーン(作) , 大塚 勇三(訳)
小っちゃな猿と一緒に、おんぼろ一軒家で自由気ままに暮らすピッピ。字もあまり読めず、警察も手におえないヤンチャ娘ですが、弱いものいじめをする悪ガキたちを次々に放り投げたり、火事から子どもを救ったりと大活躍します。勇気とアイデアで生きることを目一杯楽しむピッピの姿に、大人が読んでも胸打たれる物語です。
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愛の妖精 プチット・ファデット 改版
ジョルジュ・サンド(作) , 宮崎 嶺雄(訳)
19世紀フランスの農村を舞台にした恋愛小説です。背が低くて色黒の少女 ファデットのあだ名は「こおろぎ」。口が悪くて村中の嫌われ者ですが、あるとき、ランドリーという少年に恋してしまいます。好きなのに憎まれ口を止めない彼女にハラハラさせられますが、しだいに大人の女性へ成長していく姿に目が離せなくなります。
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