ブックキュレーター美崎栄一郎(ビジネス書作家・商品開発コンサルタント)
日本人なら、誰もが知ってる名作を、この機会に読んでみたい。
日本人なら誰でも知っているような、かぐや姫の話、古事記、平家物語、源氏物語、学問のすゝめ。教科書で習ったことがあるけれど、実は名前だけで、中身は・・・。昔の言葉だと読みづらいし、面白そうだと思えませんもの。ですが、著名な現代作家の手にかかれば、私たちが読みやすい文章で蘇る。歴史上の名作が、残ってきた意味が分かりますよ。
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謹訳平家物語 1
林 望(訳著)
林望さんの現代語訳、みんな名前は知っている「平家物語」。もともとは、琵琶法師の語りで伝えるように、臨場感溢れる言葉だったのですが、我々から見ると、小難しい古語。それを林望さんが活き活きとした現代語で、平家の従軍記者のように、次元を越えてノンフィクションのような小説として蘇らせてくれました。
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世界最古の小説、「源氏物語」。それを現代語の小説のプロの田辺聖子さんが描く。和歌の部分を通常の会話にしちゃうなんて、工夫もあり、読みやすい。素養が無いと和歌は難しいが、会話置き換えてくれると、平安時代の恋愛も、今の恋愛もそれほど変わらないんだなと思えてくる。
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超訳古事記
鎌田 東二(著)
日本の神様って、こんな自由奔放だったのかとびっくりします。鎌田東二さんの語りモノとして、現代語になっていますから、あっという間に読み終わります。学生のころ、「古事記」がこんな面白いと知っていたら、もっと歴史好きになったかも。
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教科書で習ったことのある『学問のすゝめ』。実際の本文を読んだことは無かったんですが、この橋本治さんの現代語訳を読めば、福沢諭吉さんの凄さがよく分かります。と、同時に今の世の中の考え方のベースは、江戸時代以前の考え方を福沢諭吉さんが意識改革しようと説いたから生まれたんだなぁと実感しますよ。
ブックキュレーター
美崎栄一郎(ビジネス書作家・商品開発コンサルタント)ビジネス書作家で商品開発コンサルタント。ノート術、時間術などの仕事術からiPad、iPhone、エクセルなどのデジタルツール活用術、企業の商品開発に関するビジネス書から小説まで幅広く書いています。本を読むのが子供の頃から好きで、書く側になりましたが、いまだに毎日本を読んでいます。最近は電子書籍も愛用しており、hontoでの電子書籍の蔵書が2800冊になりました。小説からノウハウ本、雑学などあらゆるジャンルの書籍を興味の赴くままに読んでいますので、読んだ書籍で「これは!」という良書をhontoの中で紹介できるのは楽しみです。
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