ブックキュレーターhonto編集員
本は生きるチカラになる!読書の素晴らしさを教えてくれる本
落ち込んだときや、くじけそうになったとき、なによりも本がパワーを与えてくれる、という方は本好きに多いでしょう。そんな読書のもつはかり知れないチカラを、あらためて教えてくれる本を集めました。強制収容所のユダヤ人、抑圧される女性、差別され搾取される黒人・・・。苛酷な状況でも、本のチカラで現実に立ち向かっていくその姿から、勇気ももらえます。
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読書禁止のユダヤ人強制収容所に存在した、8冊だけの秘密の図書館。本書は当時の状況を実在の人物をもとに描いたフィクションです。図書係をつとめるのは14歳の少女 ディダ。飢えやガス室送りの恐怖のなか、本で読んだ物語を思い出して自分を励まし、周囲にも本をすすめる彼女に、読書のもつ大きな力を思い知らされます。
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2011年から1年間、カナダの刑務所で読書会のボランティアをつとめた著者によるノンフィクションです。参加者は、銀行強盗や殺人など、犯した罪も違えば人種もさまざまな囚人たち。そんな彼らが本を通じて熱く意見を交わし合い、人生や社会、差別について考え、次第に変化を遂げていく姿が活写されています。
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1942年、20歳の水木しげるが徴兵検査から出征の日まで綴った日記と、戦地から家族に宛てた手紙を収録。そのどちらにも、生き抜くために本に支えを求めた彼の姿が克明に記されています。聖書やニーチェ、そして暗記するまで読みこんだ『ゲーテとの対話』。『読書が吾を救ふてくれた』という日記の言葉が胸に響きます。
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イラン出身の女性英文学者によるノンフィクション。あらゆる場所に監視の目が光る全体主義国家イランで、彼女は自宅に女子学生7人を招いて、政府に禁じられた西洋文学の読書会を開きます。ときにヒロインに憧れ、ときに反発しながら、若い女性たちが苛酷な現実に立ち向かう勇気を得てゆく姿が生き生きと描かれています。
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ハーレムの闘う本屋 ルイス・ミショーの生涯
ヴォーンダ・ミショー・ネルソン(著) , R.グレゴリー・クリスティ(イラスト) , 原田 勝(訳)
ニューヨークに存在した「黒人が黒人について書いた本」だけを扱っていた書店のドキュメントです。「黒人は本など買わない」と馬鹿にされても、黒人の自立には本が必要だと、決してあきらめない店主のルイス・ミショー。やがて読書によって客たちは政治意識に目覚め、店は黒人解放運動の拠点となっていきます。
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