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映画『ブレードランナー』の原作者!フィリップ・K・ディックの傑作SF小説
2017年には続編も劇場公開されたSF映画の金字塔『ブレードランナー』。その原作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を書いたのがフィリップ・K・ディック(1928-1982)です。彼の小説は数々の映画やドラマの原作となり、アメリカSFの巨匠として今なお新たなファンを生んでいます。ここではディックの独特な世界観が堪能できる代表的な本をそろえました。
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第三次大戦後の世界では人間以外の生物が絶滅の危機に瀕しており、人間と見分けがつかないアンドロイドが多数存在していました。そこで賞金稼ぎのデッカードは、火星から脱走したアンドロイドの処理を警察から依頼されるのですが・・・。映画『ブレードランナー』の原作にしてディックの代表作と目されるSF小説の傑作です。
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しがないサラリーマンのクウェールは、念願だった火星旅行をリコール社が提供する「偽りの記憶」で楽しもうとします。しかし、自ら選んだ火星の秘密捜査官という設定は・・・。映画『トータル・リコール』の原作で、人間の記憶や世界の不確実性というディックらしいテーマが描かれています。映画『マイノリティ・リポート』の原作も含む短編集です。
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舞台となるのは第二次世界大戦で日本とドイツが勝利した世界。そこではアメリカは三つに分断され、「高い城の男」と名乗る著者による「アメリカを含む連合国側が勝利した小説」が密かに読まれていました。謎の著者を探す美女ジュリアナがたどり着いた真実とは?仮想現実と真の現実というディック得意の主題で描かれる重厚な長編をお楽しみください。
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あまりの過酷さにドラッグを服用しなければ植民地作業ができない火星に、謎の星間実業家パーマーが新たなドラッグ「チューZ」をもたらします。それは服用後に幻覚と現実が交錯してしまう恐ろしい薬で・・・。中毒者が語る狂った世界感の描写が圧巻で、読者が悪夢の世界に誘い込まれるような錯覚を覚えるディック・ワールド全開の長編です。
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予知能力を悪用する超能力者とその力を無効化する「不活性者」が争う社会が舞台となり、そこでは死後の人間を冷凍した「半生命」体も存在しています。月で超能力者の罠にはまった不活性者たちが地球に戻ってから「時間退行現象」が始まります。どれが現実なのか?と、衝撃のエンディングまで読者を翻弄し続けるエキサイティングな一冊です。
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