ブックキュレーター映画プロデューサー 叶井俊太郎
オレは滅多にビジネス本は読まない!が、これは面白かった。そのビジネス本5冊がこれ!
ビジネス本って全く読んだことないからわからんが、仕事のやり方とかできる人はどうこうとか説教くさいイメージと自己啓発的なイメージがある。そんな本読む時間あるなら仕事しろ!と思うわけだが、今回紹介する5冊は普通のビジネス本の仕事の指南書とは違いビジネスノンフィクションなのでかなりスリリングで面白い!
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著者は帝国データバンクの人。なので、客観的に会社が潰れていく過程をまとめてる。オレ的には「え?あの会社、実は倒産してたの?」と知って衝撃を受ける。例えばジーパンのエドウィン、キャバクラ雑誌「小悪魔ageha」、「こびとづかん」の長崎出版など。成功者のビジネス本はかなり出版されてるが、こういう倒産本の失敗したケースを読んだ方が多くを学べると思うね。ま、破産経験のあるオレがいうのだから間違いなし!
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ナイキの創業者によるナイキ立ち上げの裏話。これは素晴らしい自伝本だね!ナイキの設立にはこんなに日本人と日本企業が関わっていたのか!と驚愕。あのオニツカタイガーがナイキの元になってるということも知らなかったし、日商岩井がナイキの危機を救ったということも知らなかった!とにかくナイキの設立には多くの日本企業が絡んでくるので、日本人のオレとしてもなんだか身近に感じられ面白い!
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著者はユニクロの柳井社長が雑誌のインタビューで「悪口を言ってる人は、ぜひうちで働いてもらってどういう企業か知ってもらいたいね」と答えているのを読み、だったら自分がバイトしてやろう!と決意し、合法的に改名までしてユニクロにバイトとして潜入!で、実際にブラック企業なのかどうか探るわけだが、著者は50代であるにも関わらず、この行動力にはマジで驚愕しました。しかし、現場のバイトの人たちは当たり前だけど大変だよ。この現状をぜひ柳井社長にもバイトしてみて知ってもらいたいよなあ。読んでていつバレるのか?とハラハラしまくる箇所がいくつかあったが、ある意味サスペンス・スリラー本でもある!
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とある家電メーカーのお客様窓口に電話してくる狂ったクレーマー、ヤクザ、悪徳宗教家などに対応するトラブル対応社員のありえない日々を追ったノンフィクション!家電と言ってもパソコンの部署なんだよね。壊れたディスクを元通りに直せとか自分のネットが霊界とつながってしまったからどうにかしてくれ!というご要望に対応してるんだが、クレームというより狂った人達を落ち着かせようとなだめてるやり取りが面白い!
ブックキュレーター
映画プロデューサー 叶井俊太郎(株)サイゾーTOCANA編集部 配給宣伝プロデューサー。『キラーコンドーム』などのホラーコメディ映画から、日本でも大ヒットした『アメリ』まで幅広い買い付けと宣伝をプロデュース。ピクトアップ、日刊サイゾーなど雑誌連載コラム多数。主な著書に映画評論家江戸木純氏との共著『映画突破伝』、『ビッグヒットは五感でつかめ!』、奥様で漫画家の倉田真由美氏との共著『ダメになってもだいじょうぶ—600人とSEXして4回結婚して破産してわかること』など。ノンフィクションやコミックを中心に1,000冊を超える本を所有。気になる本があれば片っ端から購入するクセがあり、自宅の本棚には本が日々増加中。
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