ブックキュレーターhonto編集員
フェイク情報に騙されないために。メディア・リテラシーの向上に役立つ本
「メディア・リテラシー」とはニュースや広告などの真偽を見抜き、活用する力のこと。インターネットを中心に玉石混交の情報があふれる現在、子どもも大人も身につけておきたい能力です。ここでは情報の見極め方から効果的な情報収集の方法まで、さまざまな知識が得られる本を紹介。読後には、きっと情報への接し方が変わっているでしょう。
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なぜネット上には偽ニュースがあふれるのか、本書はネットメディアの歴史を追いながらその仕組みに迫ります。記事の責任の所在があいまいな配信システム、「猫とおっぱい」で閲覧数を増やさざるをえない収益構造、さらにデマを増幅させるアルゴリズムの存在など、ショッキングな実態が次々に暴かれてゆきます。
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メディア・コントロール 正義なき民主主義と国際社会
ノーム・チョムスキー(著) , 鈴木 主税(訳)
民主主義を謳うアメリカ政府が、一方でいかにして国民の考えを操作してきたか、その手法を暴いた一冊です。平和主義の世論を一挙に戦争支持に転換させた組織的宣伝。肝心な問題から目を逸らさせるための「私たちは一体です」といった空疎なスローガン。ほかにも同じ民主主義国家の一員として、看過できない事例が満載です。
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著者は『「社会調査」の過半数はゴミである』と断言します。大手新聞社の記事をはじめ、実際に行われた50以上の世論調査やアンケートのデタラメさを暴く過激な一冊です。ずさんな調査手順、欲しい答えに導く誘導的な質問手法など、その驚くべき実態を紹介。ウソを見抜く目を養うリサーチ・リテラシーテストもついています。
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10代からの情報キャッチボール入門 使えるメディア・リテラシー
下村 健一(著)
著者自身がネット上で誤った情報を流された実例をもとに、情報の被害者にならない「賢い受け止め方」と、加害者にならない「賢い発し方」を説いた本です。「事実と意見・印象を分ける」「順序・立場・重心を変えて見直してみる」など、どれもわかりやすくてシンプル。10代向けですが、ブログやSNSを活用する大人も必読です。
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ニュース解説に定評のある2人が、正しい情報のインプット術を指南した一冊です。オススメの新聞、書籍、雑誌、ニュースサイトから、誤った情報に流されないための「土台となる基礎的な知識」を身につける方法、検索よりも効率的で信憑性の高い情報が得られるサイトの紹介まで、すべて実践的にまとめられているのが魅力です。
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