ブックキュレーターhonto編集員
「逃げたい」を後押ししてくれる。毒親とのつき合い方を学べる本
自分を傷つける毒親と距離を置きたい・・・、でも親を捨てるようで後ろめたい。まさに「いい子」だからこそ陥ってしまう負のループから抜け出すために、本の力を借りてみてはいかがでしょう。つらい状況から「逃げたい」と思うのは決してあなただけではなく、距離を置くことで何かが変わるかもしれません。
- 25
- お気に入り
- 3870
- 閲覧数
-
臨床心理士である著者が多くのカウンセリングを経て記した一冊です。さまざまなパターンの母と娘がモデルケースとして挙げられているので、「こんな目にあっているのは自分だけじゃないんだ」と思えるはず。三章にある「墓守娘に対する処方箋」では、「いい子」が陥りがちな罠を回避し、「逃げる」ためのヒントが書かれています。
-
“It”と呼ばれた子 幼年期 新訂版
デイヴ・ペルザー(著) , 田栗 美奈子(訳)
「It」と呼ばれ、満足に食事も与えられず、虐待を受け続けた著者による自伝です。毒親というひと言では片づけられないあまりにもひどい母親なのですが、成長した著者は母親と再会することを決意し、そのことでさまざまな気づきを得ます。幼子への虐待シーンは目をそむけたくなりますが、歪んだ親子関係において多くの示唆に富んだ良書です。
-
こちらは視点を変えて、毒親になる人の心理を考察した本です。なぜ子どもに言うことを聞かせようとするのか、なぜ子どもにしがみついてしまうのか。子どもの意志を尊重する「親」になりきれない、まるで子どものような毒親について知ることができます。毒親もまた、ままならない自分に悩み苦しんでいるのかもしれません。
-
「愛着障害」とは大雑把に言えば、幼いころ十分に愛情を注がれなかったため、人間関係や自己肯定感において問題をもつことです。つらい状況から逃げたいと思っても一歩が踏み出せないとき、そこには自分に自信がもてないという「愛着障害」があるのかもしれません。毒親との関係に悩む人に、ぜひ読んでほしい一冊です。
-
毒親の棄て方 娘のための自信回復マニュアル
スーザン・フォワード(著) , 羽田 詩津子(訳)
「毒親」の語源にもなった『毒になる親』の著者による、解決へ一歩踏み込んだ一冊です。子どもは無条件に「親が正しい」と思うものですが、実際には「正しくない親」も「毒になる親」もいて、自分を助けられるのは自分だけなのだと気づかされます。事例の内容はかなりハードですが、読めば間違いなく助けになるでしょう。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です