ブックキュレーターhonto編集員
大人のためのファンタジー。緻密に練られた世界観に浸れる超長編小説
現実離れしたストーリーでほとんどが子ども向けの小説、というイメージをファンタジーに対してもっている方も多いと思います。しかし、ここで紹介するファンタジー小説は非常にボリュームがあり、異世界が描かれていても人間社会の縮図になっていたり、大人も唸る世界観を携えているものばかり。現実を忘れ、異世界トリップをご堪能ください。
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全3巻（文庫版）。小学5年生の亘に突然持ち上がった両親の離婚話。平穏な毎日を取り戻すため、彼は広大な異世界「幻界（ヴィジョン）」へ旅立ちます。剣、魔法、ドラゴンなどが登場するRPGのような世界観をベースに、仲間とともに成長していく亘から勇気をもらえます。読書の醍醐味が詰まった物語で、子どもから大人まで楽しめます。
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全2巻（文庫版）。「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」という二つの世界が交互に語られる小説です。高い壁に囲まれ外界との接触のない街が舞台となった「世界の終り」では、牧歌的な世界観が描かれています。深い余韻が残り、考えさせられ、難解だけど最後はすべてがつながる。そんな大人な読書の楽しさが詰まっています。
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ハリー・ポッターと賢者の石 １−１
Ｊ．Ｋ．ローリング（作） , 松岡 佑子（訳）
全20巻（文庫版）。世界中の大人からも支持されている、児童文学の枠を超えた傑作ファンタジー。主人公のハリーが魔法学校で魔法界に触れ、多くの人々との出会いを通じて成長していく展開は王道のファンタジーですが、ハリーの抱く悩みや困難は現実とリンクすることが意外と多いもの。大人でも自然とこの世界観に入り込むことができるでしょう。
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