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テーマは意外と哲学的!ドイツファンタジーの巨匠ミヒャエル・エンデの世界
ドイツ文学はピンとこないという方でも、映画『ネバーエンディング・ストーリー』の原作者でもあるミヒャエル・エンデ(1929-1995)の名前は聞き覚えがある方が多いでしょう。そんなエンデのファンタジーは独自の哲学や現代の社会問題など、児童文学の枠を超えたテーマを抱えています。哲学的な物語をお求めの方には特にオススメです。
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フクラム国という小さな島国で育ったジム・ボタンは、成長すると島に自分の住む場所がないことに気がつき、親友のルーカスと機関車のエマとともに島を脱出して大冒険に繰り出します。エンデのデビュー作にして代表作の一つ。著者の自由でユーモアあふれる想像力に、子どもも大人もぐいぐい引き込まれてしまうはずです。
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鏡のなかの鏡 迷宮
ミヒャエル・エンデ(著) , 丘沢 静也(訳)
『モモ』『はてしない物語』と並んで長年ドイツのベストセラーであり続けた本ですが、エンデ作品の中でも最も難解な内容で、出版当時はそれまでの読者層が驚いたそうです。ギリシャ神話を彷彿とさせる不思議な世界観の短編が続きます。魔術的で、哲学的な雰囲気をたたえた一冊。挿絵は画家であった父エドガーによるものです。
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エンデ全集 7 サーカス物語
エンデ(著) , 矢川 澄子(訳) , 岩淵 達治(訳)
『モモ』を既にお読みなら、次はこちらに収録されている「サーカス物語」もぜひ読んでみてください。『モモ』の中でジジの語るお話を彷彿とさせる物語です。「あしたの国」にたどり着いた2人は、それからどうなったのでしょう?エンデは若いころ演劇に夢中になっていたこともあり、本作の文章は戯曲風。お芝居を見ている気分にさせてくれます。
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