ブックキュレーターhonto編集員
自分を見つめ直すきっかけに。読むだけで異世界へとダイブできる物語
なんだか上手くいかない・・・。そんな毎日が続くと、自分のこともだんだん嫌になってきてしまうものです。だけど、現実から逃げたくても本当に逃げることはできません。そういうときこそ現実と、かけ離れた世界観をもつ物語に浸ってみしょう。主人公と一緒に異世界にダイブすれば、きっと自分を見つめ直すきっかけになるはずです。
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闇の守り人
上橋 菜穂子(著)
短槍使いのバルサが織りなす冒険を描いた「守り人」シリーズの第2弾です。故郷のカンバルに戻ったバルサが、養父ジグロの汚名を晴らすために奮闘するなかで、自分の奥底にある気持ちと向き合っていく物語です。誰にも言えず自分でも気づかなかった醜い心や悲しい心。真正面から自分自身と戦うバルサの姿を見ていると力が湧いてくるでしょう。
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人間キノと二輪車エルメスがいろいろな国を旅する短編連作シリーズです。さまざまなルールをもった国々をめぐるなかで、キノたちはたくさんの人と出会います。そして、人と人とのかかわりのなかで生まれてくるのはよいことだけではなく、狂気や不条理もまた顔を出してきます。それを乗り越えていく姿は前を向く気力を与えてくれます。
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大学生の澪湖は、幼い娘を亡くした叔母の「やまとばちゃん」の様子に違和感を抱きます。大きな悲しみが人を壊したのか、それともSFなのか、最後まで答えは見つかることはありません。人が生きる姿をただそのままに描いた作品。著者が8年かけて書き上げただけに、人の苦悩がまざまざと感じられます。
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