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動物や昆虫の目から見る世界!ユニークな視点が魅力的な生物学者のエッセイ
生物学者や動物学者、昆虫学者などが独自の視点で語ったエッセイを集めました。動物や昆虫には世界がどう見えていて、生き物にとって時間や死はどんな意味があるのか。人間以外の存在に想いをめぐらせることができ、新たな視点を得られる本がそろえました。読後には、世界が違って見えているかもしれません。
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動物行動学者の著者が、自然の魅力を綴ったエッセイです。本書で著者は何事にも「なぜ?」と問う気持ち、ひたすら観察し続けることが大切だと説いています。ありのままの自然を眺め、受け止めようとする著者の姿勢が伝わってきて、『人間を多くの生き物のひとつとして見る』など、大らかに世界を俯瞰する視点が得られるはずです。
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動的平衡 新版 1 生命はなぜそこに宿るのか
福岡伸一(著)
分子生物学者が「生命とは何か」を分子から考察した一冊です。「動的平衡」を『生物が自らを分解しながら合成している』状態とし、『生命とは動的平衡にあるシステムである』と説明。生物がいかに動的平衡を保つかを述べています。ほかにも『人間は考える管である』など、ユニークな表現が続々。斬新な視点に驚かされます。
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ナマコを研究する生物学者が、ナマコの生態観察から「生き物に流れる時間の違い」を解説。生き物には、みな違う時間が流れていると説いています。さらにナマコと人間の生活を比較し、『生き物にとって本当の幸せは何か』ということにも言及。小さな視点から人生観、大きな世界観に展開していく発想の広がりに感銘を受けるでしょう。
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バッタの大量発生による被害を食い止めるため、アフリカ・モーリタニアに渡った若き昆虫学者の奮闘記です。バッタ研究に傾倒するあまり『バッタに食べられたい』と、全身緑色にしてバッタの群れに飛び込む著者に狂気すら感じます。情熱と執念で困難を乗り越え、ありあまる好奇心で発見や新たな視点に到達する姿が爽快です。
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『死が自然や進化に与えている影響を明確にして、われわれの限りある命と照らし合わせて考えたい』というのが本書のテーマです。動物学者がさまざまな生物の死を考察し、死が生物にとってどんな意味をもつのかに迫っています。読めば死は生の対極ではなく、生の一部に含まれている、と感じるでしょう。生と死について考えが深まる一冊です。
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