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えっ、なんでそこまでいっちゃうの?片づけられない人を理解するための本
整理できないものをそのままにしてしまう「片づけられない」問題は、今や社会的議題となりつつあります。「片づけられない」誰かに辟易している人も、自分自身が「片づけられない」で困っている人も、「片づけられない」ということの根本を知ることで適切な対処の仕方がわかってきます。ここではそんな「片づけ」について深く迫った本を紹介します。
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ゴミ屋敷奮闘記
村田 らむ(著)
掃除業者で働いた著者の経験をもとに記したルポルタージュです。ペットボトルに排泄物だらけの部屋、ゴミが層をなす部屋、といった部屋自体のすさまじさには驚かされますが、外ではわりと普通に暮らしているような住人も多いのだとか。終わりに紹介されている掃除業者「孫の手」ができた経緯には感動を覚えます。
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片づけられない女たち
サリ・ソルデン(著) , ニキ リンコ(訳)
片づけられないことで毎日の生活に苦労しているけれど、実は他のことに関しては平均以上の潜在能力をもった女性たちがいるのだそうです。本書ではプロのセラピストが、「片づけられない」こととADHD(注意欠陥多動性障害)やADD(注意欠陥障害)の関連について解説しています。片づけられないことを悩んでいる方にオススメの一冊です。
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一人暮らしの高齢者が遠慮、あるいはプライドから、医療や介護サービスなどを拒否してしまう「セルフ・ネグレクト(自己放任)」について解説した一冊です。ゴミ屋敷には、セルフ・ネグレクトの状態にある人々が住んでいることが多いのだそうです。なぜ日本の高齢者は生きていることに罪悪感を抱いてしまいがちなのか?という問題にも迫っています。
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病んだ家族、散乱した室内 援助者にとっての不全感と困惑について
春日 武彦(著)
「片づけられない」という問題に限らず、精神の崩壊から生じた個人、家族の問題を精神科医の目から読み解いた一冊です。風通しの悪い家族の抱える危うさ、社会が個人にできることについての限界など、興味深い事例ばかりで考えさせられます。難儀な話だらけですが、提案される解決へのヒントは実践的で説得力があります。
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片づけられない精神的な原因をひも解き、読者に片づけを促す実践的な本です。「なんのために片づけるのか?」というところから始まるのがポイント。目標を見失わないで読み進めれば、「片づけないではいられない」という気分になり、行動に移すことで頭の中も身のまわりもすっきりするはずです。
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