ブックキュレーターhonto編集員
闇の中で冒険に乗り出す子どもたちを描いた物語
子どもは大人になる過程で考え、行動し、失敗を繰り返しながら成長してゆくものです。そのとき友達や仲間の力を借りたり、家族の助けを借りる子どももいます。だけど、なかには1人きりで秘密を抱えるタイプもいて、彼らが冒険に乗り出すのは夜なのです。暗闇の先で子どもたちは何を見つけるのか、その様子が描かれた物語を紹介します。
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怪物はささやく
シヴォーン・ダウド(原案) , パトリック・ネス(著) , 池田 真紀子(訳) , ジム・ケイ(イラストレーション)
重病の母。家を出た父。反りの合わない祖母。そんな孤独な少年コナーにある夜、怪物が現れて話しかけます。怪物が語る物語が持つ意味とは?コナーが最後に出す結論は?ダークな世界観のなかに見え隠れする少年の純粋な思いに、目が離せなくなる物語です。2人の作家により書かれた異色の背景にも注目してください。
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少女フェイスの父親は移住先で不審な死をとげてしまいます。父親を殺した犯人を捜すため、父親の隠した秘密を暴くため、フェイスは夜の海に1人で漕ぎ出します。村の新参者であること、女であること、さまざまな制約に縛られながらも道を切り開いていくフェイスは、強く、狡猾で、まったく新しいタイプの魅力的なヒロインです。
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夜中にだけ上演するという奇妙なサーカスに忍び込んだ少年ダレンと悪友のスティーブは、なんと本物のバンパイアに出会ってしまいます。さらに、スティーブのせいでダレンはバンパイアになるかならないかの選択を迫られることに・・・。コミカルな会話と、子ども向けの本とは思えないおどろおどろしい描写が相まった魅惑的な一冊です。
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月の石
トールモー・ハウゲン(著) , 細井 直子(訳)
冷え切った家庭で、いつも1人で夜を過ごすニコライ。彼のストーリーと並行して、ニコライの両親や祖母、神秘的な神殿や不思議な石の伝説を語る男性が描かれます。それらの物語が最後に一つにまとまるとき、読者はタイトルともなっている「月の石」の秘密を知ることになります。ノルウェーの代表的作家、ハウゲンの力作です。
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