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友人?それとも敵?人間と妖怪の奇妙な関係を描いた本
妖怪という言葉が出てきたのは、なんと奈良時代。1300年以上も昔から、人間にとって妖怪は気になる存在だったようです。昔話や伝説だけではなく、妖怪が登場する本は今も増え続けています。本の中で妖怪と人間は、脅かしたり、追いかけられたり、助けられたり、助けたり。そんな妖怪と人間の奇妙な関係を描いた本を紹介します。
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江戸有数の薬種問屋の一人息子である一太郎。ある日、彼はこっそりと家を抜け出した夜に人殺しを目撃してしまいます。以来、立て続けに起こる殺人事件の謎を解こうとする一太郎を手伝うのは、家族同然の妖怪たち。人とは常識も行動も違う彼らと一太郎の気心の知れたやりとりは、ハラハラしながらもホッとさせてくれる魅力があります。
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1776年に出版された怪異小説「雨月物語」。その全9話の本文とともに、現代語訳やあらすじなどがまとめられた本です。本書の魅力は、多種多様な人と妖怪の関係。男につきまとう美女のゾッとする謎から、お金の精と無類の金好きが経済について議論する一夜まで。一冊で、妖怪と人の色んな関係のドラマを見せてくれます。
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妖怪記事が原因で、友人が奉公先を追い出されてしまった。抗議をしに新聞社へ乗り込んだ香澄でしたが、妖怪記事は友人を貞操の危機から助けた、と言われてしまい・・・。妖怪の影が薄くなった明治時代で、人と妖怪の不思議なつながりを感じられる小説です。
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日本霊異記
小泉 道(校注)
平安前期に書かれた、日本最古の仏教説話集である「日本霊異記」。本書は、漢文で書かれた原文を読み下し文にしたものです。仏教説話と聞くと難しいイメージがありますが、掲載されているのは雷をとらえる話や蛇や狐と人が婚姻する話など、奇妙な出来事や怪異ばかり。古代の人と妖怪の関わりを独特な視点から見ることができる本です。
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