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ポジティブを無理に勧めない。不幸や絶望の気分に寄り添う哲学者の本
ちょっとしたきっかけで、私たちはどうしようもない不幸や絶望の気分に陥ってしまうことがあるものです。そんな時は無理に明るい気分になろうとせずに、その不安に光を当ててみることで力を取り戻すことができます。ポジティブを無理に勧めない、不安や絶望に寄り添う哲学者の本を集めました。
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本書は晩年に孤独を余儀なくされたルソーが、日々の散歩の途中に浮かび上がる思い出などを綴ったエッセーです。ルソーは予想しなかった困難と孤独の苦しみと絶望を乗り越え、静寂な夢想の境地に至ります。そこで語られる言葉は偉大な哲学者ルソーではなく、心の傷を乗り越えようともがいたひとりの人間としてのルソーがいます。
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本書は、第一編「死にいたる病とは絶望である」、第二編「絶望は罪である」の二部で構成され、「絶望」のあらゆる形態の考察が行われています。とことん絶望と向き合ったあとは「これでいいんだ」と不思議に突き抜けた気分になり、本書が実は希望の書であることが理解できるでしょう。
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