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推理がダイナミックに覆される!?多重解決ミステリーのスリリングな世界
考えられる可能性のなかから、ただ一つの真実を導き出すのがミステリー小説。そのなかでも、複数の「真実に見える仮説」を提示するストーリーを多重解決型といいます。これで間違いないと思われた推理がダイナミックに覆される、その驚きはまさにミステリーの醍醐味です。次々と繰り出される名推理の競演をお楽しみください。
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巷を賑わす殺人事件の犯人を、警察よりも早く見つけようと集結した「犯罪研究会」の男女6人。引退弁護士や美人作家など個性豊かな面々が、それぞれ自慢の推理を披露します。真犯人を見つけるのは、果たして誰?肯定と否定が繰り返される白熱の攻防は、目が離せないおもしろさ!多重解決型ミステリーの嚆矢といえる名作です。
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招かれざる客たちのビュッフェ
クリスチアナ・ブランド(著) , 深町 真理子(ほか訳)
多重解決型の傑作「ジェミニ・クリケット事件」を収録した短編集です。不可解な状況下で起きた失踪事件。この事件について語り合う若者と年配の男性の会話だけで、物語は進んでいきます。2人の間で揺れ動きながら真実に近づいていく推理、そして最後に明らかになる戦慄の真相まで、緊張感に満ちた多重推理を堪能できます。
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猿来たりなば
エリザベス・フェラーズ(著) , 中村 有希(訳)
のどかな田舎で起きたチンパンジー殺害事件に挑む、トビーとジョージの凸凹探偵コンビの活躍を描いたミステリーです。迷走する推理の結末は一体どこへ?著者は『私が見たと蠅は言う』など、多彩な可能性を秘めた多重解決ミステリーを得意とする作家。このコミカルな物語にも、ボケとツッコミで二転三転する多重解決のスタイルが活かされています。
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藪の中
芥川 龍之介(著)
藪の中で発見された男の死体。消えた被害者。食い違う証言。真相は「藪の中」・・・。誰もが知っている名作も、複数の真実をもつ多重解決型のミステリーとして読むことができます。関係者全員が異なる真実を語るなか、真犯人を推理することは可能でしょうか?ミステリーファンの興味をかきたてる設定で読める、古典の名作です。
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