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生きづらさを感じる人々へ贈るバイブル!津村記久子の元気が出る小説
芥川賞受賞作家であり、2005年のデビュー以来、第一線で活躍し続けている津村記久子。お仕事小説として取り上げられることが多い彼女の作品は、社会の中で生きづらさを感じている弱者に寄り添った内容が多いのですが、その中でも特に元気が出るものを選びました。社会で頑張るすべての人たちに読んでもらいたい本ばかりです。
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大学卒業を間近に控えた女子大生・ホリガイの日常を綴った、一見ぐだぐだとした青春小説のようでいてまったく違う、鮮烈なデビュー作です。日常生活に潜む「暴力」「悪意」「性蔑視」を見過ごせないホリガイは、行動も突飛で不器用だけど、見ていると応援したくなってきます。終盤で明かされるタイトルの意味に胸を打たれます。
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ディス・イズ・ザ・デイ
津村記久子(著)
プロサッカー2部リーグを舞台に、各チームのサポーターの姿を描いた連作短編集です。スポーツ観戦好きの著者ならではの群像劇で、サッカー好きはもちろん、そうでもない人も楽しめます。それぞれの物語がリンクする最終節の1日は感動的です。同じスタジアムで隣り合っただけの人々が、小説の中で繋がる奇跡を感じてみてください。
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ワーカーズ・ダイジェスト
津村 記久子(著)
同じ名字、年齢も同じ男女が偶然一緒に仕事をし、再会するまでの1年間を描いています。仕事も人生も曲がり角の30代、身も心も疲れてすり減ってしまいながらも、32歳の1年間、2人は別々に、だけどどこかで繋がりを感じながら暮らしていきます。ラストシーンはすべての頑張る人たちへの応援歌のようで、心が温まるはずです。
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ミュージック・ブレス・ユー!!
津村 記久子(著)
ロック・バンドが好きで、頭の中は音楽のことでいっぱいの女子高生・アザミ。世の中にはびこる悪意や言葉の暴力に、アザミは傷つきながらも立ち向かっていきます。不器用で一生懸命でアウトローな彼女の姿は、好きな音楽さえあれば大丈夫!という清々しさに満ちていて、読み終えると世界が明るくなります。
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