ブックキュレーターhonto編集員
食べることさえ面倒になったときに。読むことが明日への活力になる本
マイナスの感情を払拭できず、食べることすら面倒くさいと思う日が誰しもあるものです。そんなときでもページを開いて読み進めれば少しずつ元気を取り戻し、何か食べてみようかなと思えるようになる本を紹介します。登場する人たちはみんな傷つき、悩みながらも自分が美味しいと感じるものを食べ、顔をあげて進んでいく。その姿に力をもらえるはずです。
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八朔の雪
高田 郁(著)
料理を主軸にした時代小説です。大坂から江戸に出て、「つる家」で料理人として働く澪(みお)。故郷との味の違いや次々と降りかかる艱難辛苦を、天性の料理の才とたゆまぬ努力によって一つずつ乗り越えていきます。澪の手から作り出されるのは滋養があり、気持ちがやさしくなる料理ばかり。こんな料理が食べたい!と元気が出てくるはずです。
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処世術が「YESと答えるだけ」という自分に嫌気がさして落ち込んでいた派遣社員の三智子が、部長のアッコ女史に「一週間ランチを交換しましょう」と半ば命令のように提案されます。食欲をそそるアッコ女史のランチを経験しながら、自らの意志で動くことによって物事は変わることに気がつく三智子。ポジティブな気分になれる小説です。
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胃弱の身でも洋食と甘いものが好きだった夏目漱石。白ごはんのうえに饅頭を乗せ、煎茶をかけたものをよく食した森鴎外。この本では歴史に名を残す37名の文豪たちの食べ物にまつわるエピソードが紹介されています。人の目を気にせず自分の好みを貫く文豪たちの言動がおもしろく、悩みがあるのは自分と同じだと、ほっとすることができる一冊です。
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おべんとうの時間 1
阿部 了(写真) , 阿部 直美(文)
ANA機内誌の人気連載をまとめた一冊です。市井の人のおべんとうと、おべんとうを持って来た人の写真が掲載されています。語られているのは、家族や仕事、幼いころの思い出など。同じおべんとうが一つとしてないように、同じ人生もありません。たくさんの人が、それぞれの思いを抱えて頑張っていることが伝わってきます。
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