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「かたち」が物語ることとは?あらゆる形を考察するための本
宇宙や自然界の形、あるいは人間社会にある物の形やデザイン。世界は形であふれかえっています。それらにはいったいどんな意味があるのか?あるいはどこまでが必然で、どこからが偶然の産物なのか?数学、化学から、解剖学やイメージ論まで、そうした形にまつわる数々の疑問にヒントを与えてくれる本を集めました。
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かたち
フィリップ・ボール(著) , 林 大(訳)
貝の渦巻き、六角形のハチの巣やシマウマの縞模様など、自然界に見られる形や模様がなぜそうなっているのか、考え出すと不思議なものです。その不思議を幅広く、化学的・数学的に解明してくれているのが本書です。どうも「生存競争に勝つため」という単純な理由では説明がつかなさそう・・・。自然は奥が深い!ということがわかるようになります。
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自然科学者でもあった文豪ゲーテが残した植物の形態についての考察です。ゲーテは自ら南ヨーロッパのさまざまな植物を観察した結果、植物のすべては葉のバリエーションであるという卓抜な発見をします。つまり茎も花も根もすべて、葉が変態したものなのだとか!?その驚くべき発見の喜びを追体験してみてください。
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かたち誕生 図像のコスモロジー
杉浦 康平(著)
「カタ(型)」の中を「チ(命、血、力)」が駆け巡ることでかたちが動き出す、と著者は言います。中国、インド、日本などアジア世界の図像(漢字や仏画、唐草文様など)のダイナミックな展開と変遷を描いた、極上のイメージ論。何よりおびただしい図版の数々が、読者の目を圧倒させるはず。イメージの宇宙に身を委ねてみたくなる名著です。
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宇宙のすがたを科学する
ギヨーム・デュプラ(著) , 渡辺滋人(訳)
宇宙はどんな姿をしているのでしょう。古来から哲学者・科学者は想像力と技術力を駆使し、この宇宙の形をあらゆる方法で思い描いてきました。そうした宇宙像の歴史が絵本として結実したのが本書で、しかも楽しい仕掛け絵本になっています。解説も充実し、子どもはもちろん大人でも十分に楽しめる内容に仕上がっています。
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